「Fanimal × わんシェフ」対談

「どんなドッグフードが良いのでしょうか?」

良いフードを知るプロジェクト #1

2018/9/12


ペットフードじゃなきゃいけない VS 手作りじゃなきゃいけない

瀧谷: 飼主さんの中には、「ペットフードじゃなきゃいけない」という方や、「手作りじゃなきゃいけない」っていう方がたまにいらっしゃるんですけど、この“●●じゃなきゃいけない”っていう表現というか頑なさに違和感を感じるときがあります。

福原: “ペットフードじゃなきゃいけない”っていう方は、「犬には犬に必要な栄養がある。犬を健康に育てたいなら“総合栄養食”でなきゃいけないし、ナチュラルフードじゃなきゃいけない」っていう意見ですね。

瀧谷: ここでいうナチュラルフードってどういうのを指すんですか?

福原: 「いわゆる自然素材を使った、ケミカルな原料の入っていないフード」じゃなきゃいけないっていうやつですね。

瀧谷: “手作りじゃなきゃいけない”っていう方は、「加工物であるペットフードはどんな材料が入っているかわからない、良くない添加物が入っているおそれがあるから、自分で材料を選んで作らなきゃいけない」という意見が多いですね。
ただ、いずれにしても“●●じゃなきゃいけない”っていうのは言い過ぎじゃないかな、と感じます。
例えば、私は「犬の手作りごはんのサイト」を運営していますが、「手作りじゃなきゃいけない」っていう意見には、「そんなことないよ」って思いますし。そりゃ粗悪なフードはNGですが、そうでないフードをあげればいい。

手作りだと、材料を選んで、作り方を選んでごはんにしますが、ペットフードは“作られたごはんになった状態のもの”を選ぶ。どの段階で選ぶかの違いなわけですよね。
どの段階で“選ぶ”にしても、身体に良いものをあげたいな~という気持ちが皆さん強く持っていることを感じます。

福原: ペットフードでいうと、総合栄養食至上主義というか、最終的な栄養バランスを重視しすぎるところがある方も少なからずいて。例えば、ぼくら人間は、毎日、総合栄養食を食べているかって言うと先ずそんなことはなくて、1週間なり1か月間トータルでケアしているわけじゃないですか。
まぁ、一つ不安視するとすれば、人間の場合は栄養が偏ったり欠乏したりすると「野菜が食べたいな」とか「肉が食いたいな」と感じて自分で調節することが可能なわけですが、犬の場合は犬の欲する気持ちがわからないというのは事実。なので、「ペットフードで常に総合栄養食にしましょう」っていう考え方がありますね。


瀧谷: はい。そうですね。
手作りごはんだと、そこは「人間も犬も色々な食材を使ったごはんを食べて、1日単位で総合栄養バランスがとれていなくてもいいけど、毎日毎日いろいろな種類のものをまんべんなく食べるのが大事」っていうのが、我々や手作りごはんを教えたり、専門的に取り組む人の共通の考え方ですね。
なので、ペットフードでもいいし、手作りでまんべんなく色々なものをあげるのでもいいし、って考えるのが自然じゃないかな、と思っています。


福原: そうですね。
あと、細かーくこだわる方って、本当に細かい部分の保証分析値にまでこだわっていて、例えば「粗灰分が●●%以上入っていたら粗悪なフードだ」「ビタミン・ミネラルは●●%以上なのか!?」とか。
“ペットフードじゃなきゃいけないヒト”ほど細かい部分に焦点が行ってしまう傾向にある気がします。
実際あるフードに対して「粗灰分が10%以上入っているから粗悪なフードだ」っていう方がいたんですが、野生で獲物の身体にも普通に粗灰分は10%以上入っているし。そこだけ抽出することに意味はなくて、Totalでどうだろうか、なんですけどね。

瀧谷: 個別で一個一個を言い出すときりがないですよね。

福原: 全くそうなんです。


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