「Fanimal × わんシェフ」対談

「どんなドッグフードが良いのでしょうか?」(連載第3回目)

良いフードを知るプロジェクト #3

2018/9/26


今回は、「流行りのグレインフリーフード関連で起きている課題」を中心に、「ドッグフードの意義」について、
“人とペットの健康をサポートする“(株)Fanimalのフード事業部ディレクター福原氏(以下、「福原」)に、犬の手作りごはん専門のレシピサイト「わんわんシェフ見習い中」を運営する(株)コラビー代表の瀧谷(以下、「瀧谷」)が話を伺います。

(全6回目の3回目 : #1#2からの続き /  #4#5#6 へ続く)


(前回#2からの続き)

ドッグフードはいらない??

福原: じゃあ、ドッグフードがなくていいかというとやはりそうではないんですよね。
犬や猫の栄養学というのはまだまだ未熟ですが、その中でマースやネスレピュリナ、ヒルズコルゲートなどの大手メーカーが利益をあげて、投資をし、研究開発を続けてきたおかげで知見が積みあがっています。もし、そういった犬や猫の栄養への投資がされていなかったとしたら、科学的なアプローチはできでいないと思います。

瀧谷: たしかに。そういったフードメーカーおかげでわかってきたことは非常に多いです。
犬や猫の栄養学の進展は、ドッグフードやキャットフードの歩みと共にあったわけですね。

福原: あとドッグフードの存在意義として、非常食という観点も外せないですね。
震災がおきた後、聞くようになった声として、いざと言うときに「手作りじゃないとダメでフードは食べてくれない」だと困る、という話を耳にします。
手作りもいいけど、フードを食べてもらえるようにしておかないといけないと、という話ですね。

瀧谷: 私もフードに関しては同様に考えています。人間のレトルトカレーやカップラーメンと同じように、非常食にもなるし、あるいは「今日は食材がない」だったり、または「作る余裕がない」なんて時にあげられるものであればいいな、と思っています。その他、旅行に行った時などですね。

で、よく言うのが「手作りであげちゃうと、フードを食べなくなっちゃうから・・・」なわけですが、最近でも変わらずそうなんですかね?

福原: はい、そこは変わってないですね。
「美味しいものを食べちゃうと、カリカリフードを食べなくなっちゃう」という飼主さんは多いですね。

瀧谷: 多い・・ですか。
実は我が家の2頭は、ずっと手作りであげてるんですが、ある時フードあげてみても食べるんですよね。
統計的データがあるわけでも何でもないんですが、普段手作りで食べてると、フードをたまにあげても食べるんじゃないかな、と思ったりもします。

福原: 逆に新鮮なのかもしれないですね。
たぶん、普段フードをあげている家庭の場合、手作りごはんをあげることでアップグレードしちゃうと、犬としては戻りたくなくなるってことなのかな、と。
皆さん、よくあるケースとして、ドライフードからウェット、ウェットからセミモイスト、それからフリーズドライやトッピングといったように、食べなくなったので仕方なくより良いものをだんだんあげていくスパイラルにはまっていくんですよね。
犬がだんだんわがままになっていくというか、学習していくというか。
個体差もあるかもしれないですけどね。

瀧谷: “食べなければ、もっと美味しいものがでてくる”っていう学習ですよね。
もちろん、1日くらい食べなくても大丈夫なので、お腹すくまで放っておけば食べるとは思うのですが。

福原: あとはイヌは習慣化する生き物なので、美味しいものをあげるのがスポットだけだと、ストレスなんでしょうね。飼主さんから聞く話では、「毎日手作りでなくても、定期的にちょっとでもあげさえすれば満足する」という犬もいるようなんですよ。習慣の中に組み込まれてしまえばハッピーというか。

瀧谷: 理想論かもしれませんが、フードも手作りも共存しているのが普通の姿だと思っているんですよね。
人間でいえば、手作りの時もあればレトルトカレーの日もあり、お出かけしたときにファストフードの時もある。
犬でも、手作りの日もあるし、今日はフードね、みたいな。
それって犬にとってはストレスなんですかね?

福原: どうなんでしょう??一回美味しいのを食べちゃうと、、、いつもそれを食べたいと思うのかも。

瀧谷: 人間でも和牛を食べちゃうと、「和牛おいしいな、食べたいな」ってなるけど、いつも和牛を食べようとはしないじゃないですか。高いから(笑)

福原: 犬は「高いから」とかわかんないですからね(笑)
犬からすると、美味しいものを「またもらえる」って思えるならいいんでしょうけど、もう永遠にもらえないかもしれないってなるとストレスかもしれないですね。習慣の一部になるかどうか、とも言えると思いますが。

瀧谷: 犬の気持ち、聞ければいいんですけどね。
ただ、習慣に組み込めるかどうかで犬にとってのストレスも決まりそうですね。

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