レポート

イヌiPS細胞を利用した再生医療推進、VetanicがシリーズAにて5億円の資金調達実施

2021年の7月に実施した、シードラウンドに続いての調達

独自の基盤技術を用いて動物iPS細胞を構築し、獣医療域での再生医療などの製品開発を行っている株式会社Vetanic(以下、Vetanic)が8月24日、シリーズA第三者割当増資にて5億円の資金調達を実施したと発表しました。

イヌiPS細胞

今回のシリーズA第三者割当増資は、慶應イノベーション・イニシアティブが運営するKII2号投資事業有限責任組合と、QBキャピタル・NCBベンチャーキャピタルが共同で運営を行っているQB第ニ号投資事業有限責任組合を引受先としています。

2021年の7月に実施した、シードラウンドでの1.5億円に続いての調達です。

 

動物再生医療製品の研究開発・実用化を目指す

Vetanicは、日本大学・慶應義塾大学の共同研究成果を基盤としているアカデミア発のバイオベンチャーです。動物iPS細胞を構築することで、再生医療などの製品開発を行っています。

犬などの一部動物種で樹立が困難だったiPS細胞を作成する独自技術を完成させ、特許を出願しており、この技術を用いることでiPS細胞由来イヌ間葉系幹細胞をはじめとした再生医療製品の研究開発・実用化を目指しています。

同社は、日本国内での動物再生医療は黎明期であり、各動物病院の献身的な努力に依存しているとした上で、iPS細胞を用いて技術問題を解決し、再生医療等製品の開発と普及を促進させるとしています。

(画像はプレスリリースより)

 

▼外部リンク

株式会社Vetanicのプレスリリース
https://www.vetanic.com/

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