犬との暮らし

寝てばかりだけど大丈夫?老犬の睡眠時間で気をつけること

横になっているラブラドルレトリバー

犬は人間と比べて、早く歳を取ります。一般的にシニア犬の定義は7歳からといわれており、人間に換算すると44~54歳です。「最近愛犬が寝てばかりいる…」と感じたら、それは老犬に仲間入りしたサインかもしれません。

そこで今回は、老犬の平均睡眠時間やシニア期に訪れる睡眠の変化を紹介します。また、愛犬が気持ちよく眠れるためのポイントも説明しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

老犬の平均睡眠時間は18~19時間

成犬の睡眠時間は、約12~15時間といわれています。それに対し、7歳以上の老犬の睡眠時間は約18~19時間です。成犬のときに比べて、老犬の睡眠時間は長くなります。歳を取って体力が衰えることで、成犬のときよりも長い睡眠時間が必要になるためです。

犬の睡眠は人間と同様、大事なものです。しかし、犬の睡眠は人間よりも浅いという特徴があります。ある研究では、8時間の睡眠のあいだに23回覚醒したという結果が出ました。平均して「16分間寝て5分間起きる」といった短いサイクルを繰り返しています。

犬の眠りの浅さは、寝ているあいだに襲われても行動できるように備えていた、野生の名残だといわれています。眠りが浅いからこそ、長時間の睡眠が必要です。ただし、犬の睡眠のメカニズムはまだ解明されていないことが多く、個体差があることは頭に入れておきましょう。

老犬になると現れる睡眠の変化

老犬になると、睡眠時間以外にも変化が現れます。愛犬の栄養や環境に気を配り、様子にあわせて対応しましょう。

寝つきが悪くなる

老犬になると、睡眠時間が長くなる一方で寝つきが悪くなることがあります。

原因としては、体の痛みが挙げられます。病気というわけではなくとも、シニアになると血行不良や関節のこわばりで体に痛みが生じる場合があります。また、加齢にともなって不安を感じ、寝つきが悪くなっているのかもしれません。そばにいて声をかけるなどして、安心感を与えてあげましょう。

 

いつもと違うところで寝る

「いつもベッドで寝ていたのに、変なところで寝ている」と感じたら、睡眠が変化しているサインです。犬も人間と同じで、歳を取ると体力や筋力が衰え、それにともなって運動量も減っていきます。

家の中を歩き回っている途中で眠ってしまったり、遊んでいる途中で眠ってしまったりと、いつもとは異なる場所で寝ることが増えるでしょう。力尽きて寝てしまっている場合は、体に負担がかかる体勢になっている可能性があります。

成犬だったときよりも注意深く様子を観察して、愛犬がどこにいるのか確認しておくようにしましょう。

 

いびきが激しくなる

犬は、歳を取ると喉や首回りの筋肉が衰えることで気管がせまくなり、いびきが激しくなる場合があります。また筋肉の衰えだけでなく、運動不足による肥満でいびきが増加することもあります。

年齢に関わらず太りすぎは、いびきが激しくなる以外にも他の病気にかかりやすくなるため危険です。運動量が減った場合は食事量を減らすなど、調整をしてあげましょう。

 

寝相が変わる

寝相も、老犬になると変化する部分です。犬は体に痛みがあるとき、丸くなって眠ります。呼吸が苦しいときはうつぶせになることが多いでしょう。

今までリラックスして横向きで眠っていたり、仰向けで眠っていたりした愛犬の寝相が急に変わった場合は、体調に問題があるのかもしれません。そのため普段の様子もよく観察してあげましょう。

 

老犬が寝てばかりいるときに気をつけること

老犬になると睡眠時間が増えます。寝てばかりのときに起こりやすい不調をまとめましたので、以下の点に気をつけるようにしましょう。

床ずれ

体の一部が圧迫された状態で長時間寝ていると、血行不良により皮膚の細胞が壊死してしまいます。老犬になり睡眠時間が増えることで、床ずれのリスクが高まるでしょう。床ずれは悪化が早いので、見つけたらすぐに動物病院へ連れていくことが大切です。

また寝たきり状態だと、より床ずれを起こしやすくなります。床ずれを防ぐためには、寝返りをうたせてあげるのが良いでしょう。床ずれ防止マットやクッションなどの活用も有効です。

 

血行不良による冷え

睡眠時間が長くなることで運動量が低下し、血行不良になることがあります。血行不良によって、体が冷えやすくなる症状も出るでしょう。

冷房をつけた部屋では冷たい空気が下に溜まりやすいので、人間は快適でも犬にとっては寒いかもしれません。床に温度計を置いて、室温との違いを把握しておきましょう。

また、冷えによって胃腸の働きが弱くなり、消化不良を起こす可能性があります。血行不良は、さまざまな病気を引き起こす原因になるものです。マッサージをしてあげたり運動をさせてあげたりなど、愛犬が過ごしやすくなるよう工夫をしてみましょう。

 

肥満による病気のリスク

寝てばかりだと代謝が悪くなるうえに、運動量が減ってしまうため、体重が増えやすくなります。肥満になってしまうと心臓や関節へ負担がかかり、糖尿病、呼吸器系の病気が発生するリスクが高まります。

しかし、単純に食事量を減らすと愛犬のストレスが溜まってしまうかもしれません。ダイエットフードを上手に活用して、ストレスを溜めないようにダイエットをさせましょう。泳げる犬であれば、足腰への負担がかからない水泳をおすすめします。無理をせず、獣医師に相談しながらダイエットを進めることが大切です。

 

愛犬が気持ちよく眠るためにしてあげたいこと

睡眠時間が長くなった愛犬のために、してあげられることについて紹介します。気持ちよく眠れるよう、最善を尽くしてあげましょう。

寝床をチェックする

犬の寝床は、室温20度前後、湿度40~60%が理想です。

犬は本来、せまくて暗い場所を好んで寝床にします。そのためケージやクレートに寝床用のマットやベッドを置いてあげると安心するでしょう。

また床ずれが起きないようにするためには、体重が分散される体圧分散性のマットやベッドの利用がおすすめです。愛犬が楽な寝方で眠れるようサポートしてあげましょう。

 

昼間に運動をする

愛犬が気持ちよく眠れるよう、できる範囲で昼間に散歩をしたり遊んだりしてあげましょう。人間も犬も、太陽の光を浴びることは大切です。

歩くことが難しい場合は、ペットカードや介護ハーネスなどを用いて散歩する方法もあります。

 

飼い主の近くで寝かせるようにする

一緒に寝てあげることで、愛犬の不安感を軽減させることが可能です。老犬になると不安を感じやすくなるので、寝室を分けている場合は夜鳴きがひどくなる可能性があります。安心できるようそばにいてあげましょう。

歳を取ることでだんだん視力や聴覚が低下し、体調がすぐれない日も増えていきます。不安やストレスを感じやすくなっている状態で、頼れる飼い主の存在はとても心強いことでしょう。

 

定期的に検査をする

犬の睡眠時間は歳を取ることで長くなりますが、病気が隠れている可能性があります。シニアになると少なからず病気のリスクは高まるので、動物病院を受診しましょう。

老犬になったら、半年に1回程度が検査の目安です。定期的な検査で愛犬の状態を把握して、病気の早期発見を心がけましょう。

 

まとめ

老犬になると、成犬のときよりも睡眠時間が長くなります。歳を取ることで体力が衰え、多くの睡眠時間が必要になるからです。

睡眠時間が増えたからといって過剰に心配する必要はありませんが、不安な場合は動物病院を受診して病気がないかチェックしてもらうのがおすすめです。

また、寝床の環境を整えたり体を動かす時間を増やしたりして、愛犬が気持ちよく眠れるようにサポートしてあげましょう。愛犬の様子をよく観察して、楽しいシニアライフを送れるようにしてくださいね。

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